SMF2MML

概要

このアプリケーションは、SMF (Standard MIDI File)をテキスト音楽「さくら」仕様の MML (Music Macro Language)に逆コンパイルする、コマンドライン・アプリケーションです。
SMF2MMLは、"MID"ファイルを、アーティキュレーションを保ったまま、"MML"ファイルに変換します。

特徴

同一トラック内で和音を使った場合も、変換する事が可能です。
小節線の位置を検出し、小節毎に小節線の出力、指定小節毎の改行が可能です。
特定のMIDIイベントをマスクして、MMLの出力が可能です。

ダウンロード

smf2mml103.lzh

動作条件

動作ＯＳ

Microsoft Windows 2000 SP4
Microsoft Windows XP
Microsoft Windows Vista
Microsoft Windows Server 2003

別途インストールが必要なソフト

Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)

使用方法

コマンドラインに、次の通りに打ち込んでください。
尚、（）内は省略可能です。


SMF2MML （/option） ファイル名（.mid）

ファイル名(.mid)は、逆コンパイルする元ファイルを指定します。
拡張子を省略した場合は、自動的に拡張子を".mid"とします。
拡張子がないファイルを指定する場合は、"ファイル名１."とピリオドまで記述して下さい。
元ファイルは、SMFのFormat 0若しくはFormat 1である必要があります。
出力するMMLのファイル名を指定しない場合は、指定されたファイル名で拡張子をmmlとして出力します。
MMLの文法は、別途、サクラのドキュメントを参照して下さい。

optionについて

指定	挙動
/B[+/-]	小節線と改行の出力有無を指定します。 + : 出力します。 - : 出力しません。
/C[number]	改行の設定を指定する。 number >= 1 : 改行する小節数を指定します。 number = 0 : 音符毎に改行します。 number =-1 : 改行しません。
/J	すととんで出力します。　※すととんにない命令は、MMLとなります。
/MA	Note on/off以外、全て出力しない。
/Ma	After Touch messageを出力しない。
/Mc	Control Change messageを出力しない。
/Mp	Program Change messageを出力しない。
/Mb	Pitch Bend Change messageを出力しない。
/Mx	System Exclusive messageを出力しない。
/Mm	Meta Event messageを出力しない。
/Fm[file]	出力.mmlファイル名を指定します。
/?	ヘルプを出力します。

仕様

Note On/ Note Offを、以下のMMLレベルの命令に分解します。
- v … ヴェロシティ
- o … オクターブ
- c ～ b … 音程
音長は、付点13個まで対応しております。付点が13個以上つく場合は、『%』をつけ、tick表記となります。

注意

さくらにて、SMF2MMLで変換したMMLを再コンパイルする時、正常にコンパイル出来ない部分があります。
以下に、現在解っているいる部分について、原因と対応策を記載します。

Case 1

【原因】
サクラでは、同一のタイムポインター内において複数のMIDIイベントがある場合、特定の順番にイベントが並べ替えられます。
コントロールチェンジ（Control Change）は、ノート（Note）on/offや、プログラムチェンジ（Program Change）の次に来る仕様となっています。
（MMLに書いた順番では、MIDIイベントは出力されません。）
【対応策】
このようなMIDIファイルの場合は、出力したMMLファイル中の"System.ControllerShift = 0;"の数値を"1"に変えるなどして、コントロールチェンジ（Control Change）の位置を前にずらす等の工夫をして下さい。

Case 2

【原因】
同一のトラックにおいて、あるノートを発音中に同一のノートを発音した場合、鳴らしていた同じ音程のノートを1[ticks]前でノートoffして、再度発音する仕様となっています。
これは、同一トラック中の別のMIDIチャンネルでも適用されます。
【対応策】
このようなデータの場合は、MIDIチャンネル毎にトラックを分けてから、再コンパイルしてください。