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暗号メッセージ構文（CMS）

暗号メッセージ構文（CMS）は、以下のタイプのデータを格納できる。
タイプによって拡張子が異なる（ファイルには保存されなく拡張子が定義されないタイプも有る）。

CMSの種類
OID タイプ ファイルの内容
1.2.840.113549.1.7.1 data データ
1.2.840.113549.1.7.2 signed-data 電子署名データ 　（公開鍵証明書のみの場合あり）
1.2.840.113549.1.7.3 enveloped-data 封筒化データ 　（暗号化データ ＋ 宛先情報）
1.2.840.113549.1.7.5 digested-data ダイジェストデータ
1.2.840.113549.1.7.6 encrypted-data 暗号化データ
1.2.840.113549.1.9.16.1.2 authenticated-data 資格認証データ

暗号メッセージ構文（CMS）は、ContentInfo構造でなければならず、ContentInfoは以下のASN.1による記述で定義される。

[ASN.1] ContentInfo (oid = 1.2.840.113549.1.9.16.1.6)
ContentInfo ::= SEQUENCE {
  contentType ContentType,
  content [0] EXPLICIT ANY DEFINED BY contentType }

ContentType ::= OBJECT IDENTIFIER
ContentInfoについて
フィールド名 内容
contentType contentに格納されるデータのタイプを示すoidが書かれる
oidの値は、上の表「CMSの種類」の参照。
content contentTypeで定義されたデータが格納される。
このフィールドに、各タイプで定義されるそれぞれのデータが入る。

つまり、BERで符号化したと仮定すると、以下のように符号化される。

30 size　　　… 0x06タグ(OID)及びそのデータと、0xA0タグ（Content）及びそのデータの、合計サイズ。
  06 size　　　… 以下oidフィールドのデータサイズ[Byte]。
    oid　　　…　各タイプのOID
  A0 size　　　… 以下contentフィールドのデータサイズ[Byte]。
    content　　　…　各タイプで規定されたデータ列